彩雲

絵のエピソード
水彩  240×190mm

実は、絵にタイトルをつけるのが苦手です。

そもそも私は、物事を言葉にするのがあまり得意ではなくて、

人に説明したり、自分の気持ちを伝えたりするのも難しく感じます。

焦って変な汗かくことも、しばしば。

状況説明とか事務的な事は大丈夫なんだけど。

 

よく「えっ、そんな意味じゃなかったのに…伝わってない!?」

ということがあります。

だからこそ、絵で表現しているのかもしれません。

この絵も、以前Instagram(今は休み中)に投稿したとき、

ある方が「彩雲ですね」とコメントしてくださって、

その言葉を初めて知りました。

「彩雲っていうんだ〜」と、その美しい言葉に感動しました。

 

自分の中には、言葉にならないままの

「イメージ」や「感覚」があるのですが、

それを言葉にしようとすると「なんか違う…」

と感じてしまうことがよくあります。

自分のボキャブラリーが少ないのも原因。

だからこそ、ぴったりくる言葉に出会えたときは、

パズルの最後のピースがはまったような快感があります。

 

日常の中でも、ふとアイデアが浮かんでも、

それを言葉にして組み立てないと、現実には形にできませんよね。

アイデア(イメージ)→言語化→実行(行動)

私にとって、絵を描くというのは、

「言葉化」が「画材」に当たる気がします。

 

個展を開いたり、ネットで公開したりしない限り、

絵にタイトルをつけることはありません。

だから「名前のない子(絵)たち」がどんどん増えていきます。

「絵に名前っている?サインも必要?」なんて思っていたけど、

人に見てもらうときには、便宜上、必要なんですよね。

タイトルなしにして、観る人にタイトルをつけて欲しいとも思います。

 

今は、作品の裏面に「blanco」と「恵」という、ふたつのハンコを押して

サイン代わりにしています。

 
名前のついた子(絵)たちが、私を離れて、誰かの癒しになってくれたら
心から嬉しいです。