赤い椿 白い椿

絵のエピソード
テンペラ 155×110mm                              Creema 販売中

私は賃貸マンションに住んでいますが、1階なので小さな庭があります。

ずぼらなガーデニングでも、

椿の葉っぱはツヤツヤ、

花は、色の少ない冬に鮮やかな赤や白さで、心をぱっとさせてくれます。

 

お茶の先生がおっしゃっていた

「茶室には、椿は一輪だけ。それも蕾を飾るのよ」

美意識の深さを感じます。

 

京都・黄梅院の秋の特別拝観に行ったとき、

雪と見間違えるほど白い椿があると知りました。

名前は「擬雪(ぎせつ)」

名付け方もカッコいい。

 

日本人の空間に対する感覚、自然との共生、色へのこだわり。

本当に独自の素晴らしい文化だなあ、と。

そう感じられるようになった最近は

年齢ポイントの“ご褒美”のように感じています。

 

この絵のベースは青です。

色を重ねて重ねていくテンペラの面白いところは、

「色の裏の色」

雪の日の裏の色を、青にしてみました。

 

額縁は、素敵な流木フレームです。